皆様こんにちは
今日は横浜市の京浜急行金沢文庫駅にあります
称名寺のご紹介です
金沢文庫という駅は御存じの方も多いかと思います
実はこの名前の由来が称名寺にあるんです
称名寺の創建時期ははっきりしていないそうですが
1258年金沢北条一門の菩提寺として北条実時が建立したとされています
創建当時から鎌倉時代にかけては
弥勒堂、三重塔、護摩堂など
金沢三山を背景に大寺院だったそうです
今はかなり小さくなってしまいましたが
阿字ヶ池を中心に中之島・反橋・平橋を配した「浄土庭園」は
繁栄当時の面影もかなり残っていますので
まず称名寺をご紹介します
場所は京浜急行金沢文庫駅から海方面に
なだらかな坂を10分程上ったところにです
まず、赤門がお出迎えしてくれます
称名寺は真言律宗のお寺で百観音霊場
新四国東国八十八箇所霊場七十五番です
門をくぐり入って行くと
桜並木が続いています
残念ながら桜の時期にお邪魔しなかったので
殺風景ですが
桜の時期にはとても綺麗だと思われます
次に仁王門が見えてきますが
その手前に、称名寺塔頭光明院表門が左手にあります
塔頭は本寺の境内(けいだい)にある小寺で
五つの塔頭の一位を占めていた小寺で
こちらの門は市内の建造物の中(三渓園の移築してきた建造物は除き)
で最も古い大変価値のある門だそうです
次に仁王門があります
こちらの門は1818年に再建されたものだそうです
中の金剛力士像は神奈川県指定重要文化財です
仁王門をくぐると浄土庭園が見えてきます
浄土庭園は浄土の世界を再現した庭園ですので
広々と美しく心洗われるような
素晴らしい庭園でした
こちらの庭園の周りに
金堂
釈迦堂
梵鐘
そして称名寺鎮守新宮
等が今は残り立ち並んでいます
創建当時は弥勒堂、護摩堂、三重塔等
七道伽藍を備えた壮麗な浄土曼荼羅に元ずく伽藍が完成されていたそうで
さぞかし絢爛豪華な寺院だったのではないかと
今でも想像が付く感じです
御朱印は金堂の左隣にある庫裏で頂けますよ
さて、最後に称名寺と金沢文庫との関係ですが
実時が病で没する直前に居館内に文庫を設けたのが起源となり
実時が収集した政治、歴史、文学、仏教などに関わる書籍が収められていたそうです
金沢北条氏滅亡後は、菩提寺の称名寺に文庫の管理がゆだねられ
寺運の衰退とともに蔵書も次第に散逸しましたが
昭和5年に神奈川県立金沢文庫(かなざわぶんこ)として復興
地域の文化財の保護や研究の場と共に
称名寺の文化財などを展示する展示室と図書閲覧室があり
称名寺所蔵の文化財は、本尊弥勒菩薩像など一部を除いて
金沢文庫に寄託・展示されています
金沢文庫は称名寺からは新宮の左手より
入口につながっています
小さいですが色々な規格のある
とても良い資料館です
金沢文庫のHPですhttps://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm